赤ちゃんの寝かしつけ
赤ちゃんは、1歳未満の乳児のときには、1日に17〜18時間の睡眠を必要とします。成長とともに徐々に起きている時間が長くなり、また、1回の睡眠で寝続ける時間も長くなっていきますが、1歳の時点でも、依然として1日10〜12時間の睡眠時間が必要です。このように、本来よく眠るべき赤ちゃんがなかなか寝つかないときは、その入眠を阻害している原因があると考えられます。赤ちゃんの寝つきを悪くしている要因を取り除くことで、自然と寝つきは良くなるはずです。
赤ちゃんの寝つきを悪くさせる通常の要因として考えられるものは、音と光です。大音響や耳障りな衝撃音・破裂音など、大人でも不快感やストレスを感じる音は、赤ちゃんの耳にも同じ悪影響を与え、神経を興奮させます。家族の声も、大声や高笑いなどは赤ちゃんが寝つけなくなる原因になります。安眠を阻害するような音は立てないように心掛け、外からの騒音を遮断するようにしましょう。また、強い光も大きな刺激となって神経を興奮させます。朝日を目にすることは、睡眠のリズムを形成していく上で大切なことですが、その後の日中は、赤ちゃんの部屋に強い陽射しが入らないようにカーテンやブラインドを調節し、また、夜間にかけても、部屋の照明の直下に赤ちゃんを寝かせないようにしましょう。テレビ画面も強い光源ですから、夜、寝かしつける前に赤ちゃんと一緒にテレビを視ることは禁物です。
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それでも寝つきが良くない場合は、寝かしつけるために赤ちゃんに安心感を与えることが大切です。そのため、赤ちゃんを両腕でしっかりと抱えて子守唄を聞かせるという、昔ながらの寝かしつけ方が最も効果的です。親の腕の中で適度に体を丸め、両足を上にしてかがめた姿勢は、胎内にあった時の姿勢に通じます。そして、間近に聞く親の優しい抑揚のある声が、さらに安心感を与えます。ただし、抱き癖がつくのは良くないとする考え方もあります。抱き癖がつくことを心配する場合は、横になった赤ちゃんのそばに座るか添い寝をして、子守唄を口ずさみながら、片手を赤ちゃんの胸の上に当て、軽くポン、ポンと拍子をとるように触ってあげてください。手のひらが体に触れているだけでも、赤ちゃんは安心します。
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