赤ちゃんの夜泣きと育児ストレス -2




しかし、ここで注意しなければならないことは、育児ストレスは、そのような不安や不満、焦燥感(あせり)などの感情が精神的な負担となって生み出されている点です。夜泣きで夜間2度、3度と起こされることは、確かに肉体的に大きな負担となりますが、健康な親であれば、その疲労は体を害するほどのものではないはずです。それが育児ストレスの原因となっているのは、夜泣きを精神的な負担と感じ、心に大きな負荷をかけているためです。

いくらあやしても言うことを聞いてくれないわが子を目の前にしたときの挫折感、家族や隣人への迷惑を考えてあせる気持ち、そういう不満や焦燥感を、おそらくは最初に夜泣きを体験したときに強く感じ、それ以来、その気持ちに囚われていることがストレスの直接的な原因となっています。このような場合、育児ストレスを減らそうと思えば、普通は夫や家族の理解と協力が欠かせません。シングルマザーの場合は、事情はもっと深刻でしょうが、良いアドバイスを与えてくれる自治体や医療機関の相談窓口を利用してみましょう。育児ストレス解消の方法は、夜泣きを負担と感じない意識と環境を手に入れることです。

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